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アート・トレイス 連続講義企画(全5回)

色彩考


 色彩について考える。絵画や彫刻やといった美術ジャンル内の問題としてではなく、より広く、色彩をめぐる諸問題を、言語、権力、身体などとの関係において考察してみたい。色彩の組成や技術についての物理的考察ではなく、色彩が、それを見る個人やより広い社会集団との関係においてどのような働きをなすのかという視点から話を紡いでみたい。したがってこれは、あらかじめ見えている結論に向かってなされる連続講義ではなく、むしろ、互いに矛盾する点も出てくる非統一的な羅列ということになるだろう。その意味では、色彩を考えるためのメモであり、参加者とも気軽にディスカッションを交わしながら続けたい。どのような順番で話をするかも未定だが、哲学の世界ではゲーテやウィトゲンシュタインの色彩論、そして美術の世界においてはチューブ入り絵具の登場のことや、ミニマリズム以降における色彩の物質化、あるいは色彩恐怖のような問題も議論の俎上に載せられることになるだろう。さらに、文化人類学的な考察などにもできる限り目を配りたい。



講師プロフィール


林 道郎 (はやしみちお)

上智大学国際教養学部教授 1959年函館生まれ。1999年コロンビア大学大学院美術史学科博士号取得。 2006年より現職。専門は、西洋美術史および美術批評。 主な著作に『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ARTTRACEより刊行中)。 「零度の絵画−RRの呟き」(ロバート・ライマン−至福の絵画展、2004 年)、 「演劇性(劇場性)をめぐって」(『Saison Art Program Journal』7号、2001年)など。 『アジアのキュビスム』展(東京国立近代美術館、2005年)には、キュレーターとして参加。 東京在住。

日時:
  • 第1回 2010年6月29日(火) 19:00〜
  • 第2回 2010年7月27日(火) 19:00〜
  • 第3回 2010年8月31日(火) 19:00〜
  • 第4回 2010年9月28日(火) 19:00〜
  • 第5回 2010年10月26日(火) 19:00〜

場所:アートトレイスギャラリー
定員:25名
参加費:各回1500円


※定員に達したため、本講義の参加申し込みは締切となりました。
ありがとうございました。



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